世界遺産の霊場・高野山に春を運ぶ「高野の火まつり」が3月7日、和歌山県高野町の高野山真言宗総本山金剛峯寺前の駐車場で開かれた。護摩木をたき、招福と厄よけを祈願する荘厳な祭りを、約1500人の参詣客らが見守った。
高野山の春の山開きと全国の霊場開きの合図となる法要で、1996年から続く。結界を示す縄を四方に張り巡らせ、高さ約1.5m、直径約3mの護摩壇が置かれた会場に山伏姿の僧侶ら約50人が入場。大おのや剣、弓矢で邪気払いの儀式をした後、護摩壇に点火した。
一斉に太鼓やほら貝の音が響き、修行僧らが般若心経を唱え、新型コロナの早期終息などを祈った。