弔い上げについて

3回忌とか17回忌など、故人の供養のために集まる法事ですが、皆さん法事は何回忌まであると思いますか?

亡き人の供養のために行う法事の内で、一番最後に行う法事のことを弔い上げの法事と言い、近年では33回忌と言われていますが、特に決まりがありませんので例えば13回忌まではしたけれど後はしなかったなどの人が意外と多いものです。

都会で暮らしている人の中でも地方に住む親を介護のために呼び寄せて共に暮らしていたけれど、やがて親が亡くなって葬儀をする時には、旦那寺がありませんのでとりあえず派遣の僧侶に来てもらい、四十九日まではしたけれど後の法事は全くしていないという方も多いのです。

一昔前までは法事は50回忌まで行い、場合によっては百回忌の法事も行っていました。

50回忌になればご先祖様の仲間入りしたという事で盛大に祝い、鯛の尾頭付きなどを振る舞って目出度い法事で、百回忌ともなれば、家がそれだけ長く続いているということでのお祝いにもなるのです。

家が長く続くという事は「子孫長久」昔から目出度いこと、有難いこととして感謝の気持ちで祝ってきたものです。

今の時代は親、子、孫が全て別々に暮らし家という観念が無くなり、完全に個別化してしまっています。

それに伴って弔い上げの法事がどんどん短くなり、やがては法事自体も行わないということにもなりかねないのです。