私達の祖先と鯨

私達の祖先は既に縄文時代から鯨と係わってきたという形跡が見られます。

  • 早期縄文時代…長崎県田平町つぐめの鼻遺跡で鯨の解体に使われたであろう石銛や石器が出土(約6千年前)
  • 前期縄文時代…石川県能登町の真脇遺跡や富山県氷見市の朝日貝塚などで鯨類の骨が出土
    (約5千年前)

狩猟採集による食料調達が主体であった縄文時代には、おそらく食べることが出来る物は何でも食料として利用されていますので、既に6千年前から鯨を食べていたということですが、自然界での鯨は浅瀬で座礁することもあるために、もっと古くからの利用があったことが想定されますが、遺跡として残っていることで推察するしかありません。

また千葉県館山市の稲原貝塚ではイルカの骨に刺さった簎(やす)と言われる黒曜石の漁具が見つかっていることから、鯨やイルカなどの大型の獲物を積極的に捕獲していたことが分かっています。

このように私達の祖先は、遥か昔から鯨類の捕鯨をしていたことから、一度捕獲すれば多くの人を養う食料となる豊かな幸であったことが分かります。