徳家の閉店

2019年5月25日、クジラ料理の名店として名高い徳家が52年の経営の歴史に静かに幕を下ろしましたが、昭和世代の方でしたら誰もがクジラ料理に馴染みが深く、我が国の食卓を支えてきた大切な食糧であったのです。

徳家の歴史

昭和15年 アメリカが捕鯨中止

昭和18年 徳家女将の大西睦子さん誕生

昭和23年 国際捕鯨委員会(IWC)設立

昭和26年 日本がIWCに加盟

昭和38年 イギリスが捕鯨中止

昭和42年 結婚を機に相合橋筋にふぐ料理店として徳家開店

昭和47年 ノルウェーが南氷洋捕鯨から撤退

昭和51年 南氷洋ナガスクジラの捕鯨禁止

昭和53年 南氷洋イワシクジラの捕鯨禁止

昭和57年 IWCが捕鯨の一時中止議決を採択

昭和62年 日本は南極海での捕鯨を中止し、調査捕鯨を開始

昭和63年 日本は商業捕鯨を全面中止

昭和64年 通天閣で「鯨まつり」を毎春開催し商業捕鯨再開運動団体「クジラ食文化を守る会」のオブザーバーに

平成3年 大阪千日前の現在地に本店を移転

平成3年 アイスランド、レイキャビクで行われたIWC総会に大西さん参加、クジラ料理のパーティを開く

平成4年 スコットランド、グラスゴーにて自主製作の映画「鯨と日本文化」上映

平成21年 ビルの3階スペースを使って「徳徳亭『毎日寄席』」という寄席を始める

平成26年 国際司法裁判所で南極海での調査捕鯨の禁止の判決

平成30年 日本はIWCからの脱退を通告して翌年7月から31年ぶりに商業捕鯨再開を表明

令和元年 徳家閉店、52年の歴史に幕を閉じる

黒門市場の魚屋の次男と結婚した大西睦子さん、当初はフグ料理店として開店したが店は繁昌せず、母親から鯨肉を専門とした店への転換をすすめられたのがきっかけである。

名物は鯨の赤身と水菜を使った「ハリハリ鍋」で、お酒のアテになるようと薄味の特製スープを作り、高級部位の「尾の身」を使った看板メニューで好評を得ました。

毎月9日の「くじらの日」には近所の寺院で鯨供養を開催し続け、鯨食文化を守るための出版「徳家秘伝 鯨料理の本」 講談社 など。